内地發疹熱病原體ニ關スル研究
第1編 組織培養法ニヨル内地發疹熱病毒ノ世代繼續ニ就テ
1936 年 30 巻 5 号 p. 531-567
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1936 年 30 巻 5 号 p. 531-567
内地發疹熱病毒 (倉敷中央病院保存株-大森系) ノ諸種培養組織ニ對スル態度及ビ生活細胞ヨリ脱出セル遊離病毒ノ存在如何ヲ探究セントシテ被覆硝子法竝ニ罎法ヲ以テ特ニ低温ノ下ニ累代培養ヲ行ヒタリ.供試組織ハ家兎ノ?腦, 心, 肺, 肝, 脾, 腎, 腹膜, 睾丸實質, 其ノ莢膜及ビ家鶏胎兒ノ?腦, 心, 肺, 肝, 脾ノ諸臓器ニシテ, 初代感染組織ノ一部ハ體内感染ニヨルモノ即チ羅患家兎ノ睾丸若クバ其ノ莢膜ヲ用ヒ, 他ノ一部ハ健康片ヲ30-60分間病毒液巾ニ浸漬シ以テ體外ニ於テ感染セシメタルモノヲ使用セリ.被覆硝子法ニアリテハ培養組織ノ移植ニヨリ大略10世代30日内外, 罎法ニアリテハ液状培地成分ノミヲ繼イデ約10代70餘日ノ間病毒ヲシテ體外ニ生存セシメ, ?而カモ毒力ノ減弱ヲ認メザリキ.其ノ證左ハRickettsiaノ檢出及ビ動物體内接種ニヨツテ示サレタリ.Rickettsiaノ出現率ハ肺臓組織最モ良ク, 既ニ初代ニ於テ細胞上皮細胞及ビ組織球内ニ定型的ナル像ヲ證明セリ.
