日本微生物學病理學雜誌

内地發疹熱病原體ニ關スル研究

第1編組織培養法ニヨル内地發疹熱病毒ノ世代繼續ニ就テ

宮澤美敬

1936 年 30 巻 5 号 p. 531-567
発行日: 1936/04/20
公開日: 2009/09/16

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.30.531

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内地發疹熱病毒 (倉敷中央病院保存株-大森系) ノ諸種培養組織ニ對スル態度及ビ生活細胞ヨリ脱出セル遊離病毒ノ存在如何ヲ探究セントシテ被覆硝子法竝ニ罎法ヲ以テ特ニ低温ノ下ニ累代培養ヲ行ヒタリ.供試組織ハ家兎ノ?腦, 心, 肺, 肝, 脾, 腎, 腹膜, 睾丸實質, 其ノ莢膜及ビ家鶏胎兒ノ?腦, 心, 肺, 肝, 脾ノ諸臓器ニシテ, 初代感染組織ノ一部ハ體内感染ニヨルモノ即チ羅患家兎ノ睾丸若クバ其ノ莢膜ヲ用ヒ, 他ノ一部ハ健康片ヲ30-60分間病毒液巾ニ浸漬シ以テ體外ニ於テ感染セシメタルモノヲ使用セリ.被覆硝子法ニアリテハ培養組織ノ移植ニヨリ大略10世代30日内外, 罎法ニアリテハ液状培地成分ノミヲ繼イデ約10代70餘日ノ間病毒ヲシテ體外ニ生存セシメ, ?而カモ毒力ノ減弱ヲ認メザリキ.其ノ證左ハRickettsiaノ檢出及ビ動物體内接種ニヨツテ示サレタリ.Rickettsiaノ出現率ハ肺臓組織最モ良ク, 既ニ初代ニ於テ細胞上皮細胞及ビ組織球内ニ定型的ナル像ヲ證明セリ.

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内地發疹熱病原體ニ關スル研究

第2編家鶏胎兒竝ニ成鶏ニ對スル内地發疹熱病毒ノ態度

宮澤美敬

1936 年 30 巻 5 号 p. 569-584
発行日: 1936/04/20
公開日: 2009/09/16

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.30.569

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内地發疹熱病毒ニ罹患セル家兎ノ睾丸乳劑0.2cc宛ヲ孵化鶏卵内ニ注入シ, 爾後毎日胎兒ノ諸臓器竝ニ脈絡尿嚢膜ニ就テ病原?體ノ檢索ヲ行フト共ニ, 之レ等ヲ磨潰シテ製シタル乳劑ヲ家兎睾丸内ニ接種シ以テ該病毒ニ感染セルヤ否ヤヲ檢シタリ.之レニヨツテ入竈第8日ノ孵化卵ハ最モ實驗ニ適シ, 注入後第9日迄ハ確實ニ該病毒ノ保存ニ耐ユルコトヲ明ニセリ.更ニ此ノ事實ヲ利用シテ第6乃至第9日ノ間隔ヲ以テ卵ヨリ卵ニ胎兒乳劑ヲ移シ, 遂ニ12世代, 76日ニ亙ツテ病毒傳達ノ目的ヲ達成セリ.併セテ成鶏ニ對シ腹腔内若クバ靜脈内接種ニヨツテ病毒ヲ植エ, 檢温, Weil-Felix氏反應試驗及ビRickettsiaノ檢索ヲ行ヒ以テ之レガ感受性ノ如何ヲ試ミタリ.

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痘毒ノ培養ニ關スル研究

第1編 Tyrode氏液ト生活組織ノミニヨル痘毒ノ繼代培養ニ就イテ

西靜憲

1936 年 30 巻 5 号 p. 585-604
発行日: 1936/04/20
公開日: 2009/09/16

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.30.585

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内容50c.c.ノErlenmyer氏Kolben内ニ於テ, 單ニTyrode氏液ト生活組織細片トノミヲ培地トスル痘毒ノ培養法ニ就キ, 家兎肝, 脾, 腎, 肺, 睾丸及ビ家鶏胎兒組織ヲ用ヒ, ソノ繼代培養ヲ試ミ, 家兎ノ睾丸, 肺, 腎及ビ家鶏胎兒ノ組織ノ塲合痘毒ハ増強シ得ルコトヲ認メタ.

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痘毒ノ培養ニ關スル研究

第2編培地内組織切片ノ生存ニ就テノ觀察

西靜憲

1936 年 30 巻 5 号 p. 605-626
発行日: 1936/04/20
公開日: 2009/09/16

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.30.605

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Tyrode氏液ト組織ノ細切切片トヨリ成レル培地ニ於ケル痘毒ノ培養法ニ於テ, 培地内組織ガ相當時間生存セネバナラヌ事ハ痘毒ノ増強ニ必要ナル條件ト思惟スルノデ, 果シテ其ノ幾何時間生存シ得ルカヲ, 家兎睾丸, 腎, 肺, 及家鶏胎兒組織ニ就キ觀察シタ.

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痘毒ノ培養ニ關スル研究

第3編液體培地デノ培養法ノ諸要約ニ就テ

西靜憲

1936 年 30 巻 5 号 p. 627-647
発行日: 1936/04/20
公開日: 2009/09/16

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.30.627

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本編ニ於テハ家兎睾丸, 腎, 肺ノ諸組織及ビ家鶏胎兒組織培養ノ塲合, ソノ培地内痘毒量ノ逐日的消長ニ就キ, 又痘毒増強ノ爲メノ培地内液量ト組織量ノ好適量ノ決定, 或ヒハ培地ヲ嫌氣性トセル塲合ノ痘毒ノ消長, 及ビ培地ノ水素いおん濃度ト痘毒増強トノ關係ニ就キ觀察シ, 最後ニ再ビ家鶏胎兒ニヨル累代培養ヲ試ミタ.

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痘毒ノ培養ニ關スル研究

第4編鶏卵内培養

西靜憲

1936 年 30 巻 5 号 p. 648-662
発行日: 1936/04/20
公開日: 2009/09/16

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.30.648

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痘毒ノ鶏卵内培養ニ於テ痘毒ハChorio-Allantoic Membraneノミナラズ胎兒ニ於テモ増強シ得ル爲メニ, 胎兒ノミヲ材料トシテモ累代培養ガ可能デアル事ヲ立證シ, 其ノ他痘毒接種ノ方法, 時期, 接種ニ當ツテノ孵竈卵ノ痘毒液ニ對スル忍容量, 或ヒハ接種後ノChorio-Allantoic Membraneノ處見ニ就キ研究シタ.

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痘毒ノ培養ニ關スル研究

第5編脈絡尿嚢膜ノ痘毒ニ對スル感受性トViktoriablauニヨルPaschen氏小體ノ染色法ニ就テ

西靜憲

1936 年 30 巻 5 号 p. 663-673
発行日: 1936/04/20
公開日: 2009/09/16

DOIhttps://doi.org/10.3412/jsb1928.30.663

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脈絡尿嚢膜ノ痘毒ニ對スル感受性ニ就キ, 家兎皮内接種法ノソレト比較シ, 兩者ノ感受性ハ略々伯仲スル事ヲ知ツタ.最後ニHerzberg氏ノViktoriablauニヨル P.氏小體ノ染色法ヲ追試シタ.

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