1942 年 36 巻 9 号 p. 877-886
普通わくらん, あなわくちん及ビこくちげん等3種ノもいぜちふすわくちんノ注射量ヲ前各編ニ於ケル致死量ノ1/3ヨリ増量シテ夫々致死量ノ1/2ヲ注射シ各臓器ノ變化ヲ觀察セルニ大體循環障碍, 退行性變化, 諸臓器間質ニ於ケル強度ナル細胞浸潤及網状織内皮細胞系増殖等ノ變化群ヲ認メタルガ此等ノ病變中, 前3者ハ注射量ヲ増量セル場合相當ニ強度トナリ就中普通わくちんニ於テ顯著トナリタルヲ認メタリ.而モ尚網状織内皮細胞系ノ増殖ハ活溌ニシテコノ程度ノ注射量ニ於テハ猶ホ免疫能力ノヨク保持セラルル事ヲ推知シ得タリ.