抄録
健康および下痢症を呈する各種動物の糞便および消化管内容物よりClostridium perfringensの分離を行ない,分離株の性状をしらべ型別を実施した。346検体から276株(79.7%)の本菌を分離し,生菌数は102∼108/gであつた。分離株の“stormy fermentation”試験で3株の陰性株を認めたが他は培養48時間以内に陽性を示した。α-毒素原性は0.1∼0.5AE (α-antitoxin equivalent)を示す株が主で,2.0 AEを超える株はきわめて少なく,健康動物と下痢症を呈した動物から由来した株のα-毒素原性の間に有意差は認められなかつた。モルモット由来4株およびウシ下痢便由来11株の計15株に,D型抗血清との凝集反応でL-抗原の存在を認めたが,従来の毒素抗毒素中和試験による型別ではD型に特異なε毒素は前者の4株のみに証明されたが,後者からは証明出来なかつた。