抄録
土壌1g当りのClostridium perfringensの検出率は,開墾の進んだ畑,古くから使用されている公園ならびに運動場では100%であつたが,新たに作られたサッカーグラウンド,野球場,テニスコート,芝生および工事現場では10∼90%であり,よく開墾された土地ならびにヒトの通行や利用の頻度の高い場所では高い検出率を示す傾向が認められた。なお土壌1g中のC. perfringens数はこの菌が陽性の場合で7∼900であつた。
土壌分離株の50%土サスペンジョン中での生残性を検したところ,24時間で接種菌数の1/4∼1/1,000程度に減少したが102∼104は安定して生残した。株によつてはその生残菌が75C, 15分の加熱に耐える菌からなるものと,非耐熱性の菌からなるものがあつた。両株ともに4週間以上にわたつて生残したが,耐熱菌の方が生菌の減少率が低く,長く生残した。
土壌分離株の土サスペンジョン中での生残性,α毒素原性および食塩耐性を糞便分離株のそれらと比較したが差異は認められなかつた。なおC. perfringensが土壌中で増殖すると考えられる成績は得られなかつた。