育種学雑誌
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レンゲ四倍体の不稔機構に関する研究 : II. 莢および胚の形成について
林 喜三郎
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1964 年 14 巻 2 号 p. 112-118

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抄録
当初に予想された「極核の融合の有無と重複受積との関係」は,極核の融合した胚珠の割合が約60%  (林,1961)であるにもかかわらず,受精率は約15%に(林,1961)であるにもかかわらず,受精率は約15%にすぎないこと,たらびに胚および胚乳の発育異常がみられないことより,それほど密接とはいい難い。したがつて,今後は外観的には一応正常とみえる雌雄配偶子について,詳細な生殖生理学的研究が必要と考えられる。
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