育種学雑誌
Online ISSN : 2185-291X
Print ISSN : 0536-3683
ISSN-L : 0536-3683
量的形質の遺伝機構における確率模型による表現とそのとりあつかい : 第1報 連鎖および上位性のない場合の確率模型とそのとりあつかい
斎尾 乾二郎
著者情報
ジャーナル フリー

1964 年 14 巻 3 号 p. 181-186

詳細
抄録
ここではつねに確率模型を基礎において,簡単なものから複雑なものへと発展させていろいろな結果をだしてゆく,したがって新しい結果を生ずることもあるが,この第1報では統計遺伝学ではもっとも普通流布されている仮説,連鎖および上位性のない場合をあつかうので,今までえられている結果を確率論的に整理しなおすのが主眼になる。しかしその過程において新しい結果もえられた。たとえば,遺伝共分散が遺伝分散と同様に,相加的部分と優性による部分とに分れることがあきらかになった。
著者関連情報
© 日本育種学会
前の記事 次の記事
feedback
Top