香料用ゼラニウムの育種に関する研究 : IV. Pelargonium roseumおよび P. denticulatumの倍数体間交雑による種間雑種の育成

抄録

(1)香料用ゼラニウム Pelargonium roseum および P. denticulatum はともに不稔であるが，両種の四倍体はそれぞれ稔性花粉を生じ結実する。両種四倍体を用い P. roseum に P. denticulatumを交配，164花を供試して2個体の種間雑種を得，この雑種の形質を両親と比較しその特性を調査した。(2)P. roseum の染色体数は77， P. denticulatumは88で，それぞれの四倍体は154および176またはそれらに近似の染色体数であるが，雑種では165前後の体細胞染色体数を数えた。