育種学雑誌
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てん菜の育種における個体選抜について : III 集団選抜と母系系統選抜における等確率偏差楕円の適用
細川 定治武田 竹雄斎藤 健一
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1964 年 14 巻 4 号 p. 259-262

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抄録
てん菜導入2号の原々種集団を供試し,根重,糖分を対象形質として集団選抜法と母系系統選抜法との比較を試みた。選抜方法は糖分,根重を座標とする等確率偏差楕円P=0.05を画き,楕円外の各象限における系統をそれぞれM,LおよびKとして合成した。集団選抜は全系統中より表現型の優れた個体を選抜しMass-Nとした。試験の結果では,親集団導入2号と比較して,集団選抜の効果はほとんど認められたかった。選抜系統群の合成では収量は一般に親集団に勝る傾向があつたが,糖分では選抜効果はほとんど認められなかった。
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