育種学雑誌
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トウモロコシ品種における遺伝的研究 : I.粒収量などの量的形質の遺伝的解析
B.K. MukherjeeN.L. Dhawan
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1970 年 20 巻 1 号 p. 47-56

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抄録
1963、1964の2年にわたって、粒収量などの最的形質の遺伝的解析が行なわれた。1963年の実験材料はトウモロコシの7つの異なるレースからみちびかれた9品種とそれらの間のF1 36であり、1964年の材料は6品種とそれらの間のF1 15組み合せであった。分散成分法およびグラフ法による遺伝的解析で同一の結果が得られた。粒収量では優性の程度は超優性の範囲にあり、かなりの程度の上位性が示された。遺伝分散の相加的部分および優性部分の両成分が収量性の支配に関与していた。絹糸抽出まで日数、収穫時の粒水分パーセント、草丈、着雌穂高などの形質では部分ないし完全優性がみとめられた。これらの形質の発現には、相加的遺伝分散および優性分散の双方が等しく関与していた。
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