育種学雑誌
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ライコムギの種子稔性における2D染色体の役割
安室 喜正佐々木 睦男中田 昇
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1983 年 33 巻 2 号 p. 191-194

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抄録

8xライコムギの放任受粉系統に由来する置換型ライコムギの染色体構成を分析した結果,5系統全てに2D染色体が含まれていた。そこで,置換型ライコムギにおける2D-2R染色体の高頻度の選択的置換は,2D染色体の種子稔性に対する選択的有利性が原因ではないかと推定した。2D染色体を含むコムギ第2同祖群染体と各種ライコムギにおける稔性との関係を説明するために遺伝的モデルを想定した。

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© 日本育種学会
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