育種学雑誌
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イネのSugaryおよびShrunken胚乳突然変異遺伝子の登熟に伴う炭水化物への影響
松尾 巧矢野 昌裕佐藤 光大村 武
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1987 年 37 巻 1 号 p. 17-21

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抄録

トウモロコシの炭水化物合成に関与する突然変異には,sugary,shrunkenならびにbrittleが知られている.近年,イネにおいてもアルキル化合物によってトウモロコツのsugaryおよびshmnkenに形態的に類似した突然変異が誘発された(SAT0H and OMURA 1981).またこれらの突然変異はsu,shr-s. shr-aおよびshr-2の4遺伝子によって支配されることが明らかとたった(YAN0 et al.1984)・ 本研究では,これらの突然変異遺伝子の胚乳の炭水化物組成へ及ぼす影響を明らかにするため,豊熟期における玄米の生体重および乾物重の推移ならびに還元糖,ショ糖,水溶性多糖(WSP)およびデンプン含量の変化を調査した.材料には水稲品種金南風の受精卵をメチルニトロソウレアで処理して得られたsu,shr-s. shr-aおよびshr-2変異体を用いた.

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