抄録
コムギにはA,B,Dゲノム由来の3種類のWx-A1,-B1,-D1遺伝子があり,A,Bゲノム出来のWx-A1,Wx-B1タンパク質を欠く関'束107号とDゲノム由来のWx-D1タンパク質を欠く自火(Ba1Huo)が知られている.そこで,これらの品種を交配し,そのF1個体にトウモロコシ(B14/CI(540)Fl)花粉を交配する'件数体育種法を用いて,モチ性コムギの早期の品種、開発及びモチ性の分離比を調査した.その結・果,交配数4,811小花で,最終的に半数体倍加系統が19個体得られた.I2-KIの呈色反応から,2個体がモチ性個体であると判定された(Tab1e1,Fig.1).さらに,オートアナライザーでのアミロース含量測定でも橘米並のアミロースゼロを確認した(Fig.2).また、電気泳動によりWxタンパク質が無いことを確認した(Fig.3).DH3種子についても1同様にモチ性を調査し,モチ性が次世代に遺伝することを確認した.モチ性が次世代に遺伝すること明らかにした.