育種学雑誌
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ケツルアズキ(Vigna mungo (L.)Hepper)幼植物体の異なる外植片からの植物体再生
N. GeethaP. VenkatachalamG.R. Rao
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1997 年 47 巻 4 号 p. 311-315

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抄録
ケツルアズキの種々の外植片からのカルス誘導と再分化について,ビタミンをB5培地に置き換えたMS基本培地を用い,ホルモンをIAA,NAA,IBA,KIN,BAP単独あるいは組み合わせて添加した培地で調べた。外植片として,胚軸,上胚軸,腋芽,子葉節および展開中の本葉を用いた。カルス誘導の最適ホルモン濃度は,22.8μMのIAAあるいは16.1μMのNAAと2.2μMBAPの組合せであった。培養部位別では,胚軸から最も高率でカルスが誘導された。シュートは,率は異なるものの,KIN(2.3-9.3μM)あるいはBAP(2.2-8.8μM)とIAA(2.8μM)あるいはNAA(2.6μM)の組合せで,全ての外植片由来カルスから再分化した。子葉節を用いた場合には,冬芽体が得られた.シュートからの発根は,9.8μMのIBAで最も高かった.73%のシュートが発根し,80-85%の植物体が温室で生き残った。
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