2021 年 12 巻 1 号 p. 80-84
本研究では血液浄化装置から出力される各種データを,持続的に記録可能なネットワークシステムを構築することにより,遠隔モニタリングと圧力変化などのリアルタイムな評価を可能とすることを目的とした。血液浄化装置との通信により動作履歴を取得するアプリケーションを作成し,権限を与えられたPCがデータの抽出および,ネットワークHDD(NAS)への伝送を可能とした。本システムにより各種圧力データの変化率を算出,自在なトレンドグラフの作成も可能となり院内ネットワーク上のNASを使用することで,さまざまな場所での情報管理が可能となった。血液浄化装置から取得可能なデータをリアルタイム蓄積・集約し,さまざまな場所で遠隔活用できるシステム構築は,血液浄化装置管理の質向上に貢献できると考えられる。