日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
報酬系を通した注意欠如・多動性障害の病態理解
八幡 憲明石井 礼花
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ジャーナル オープンアクセス

2011 年 22 巻 4 号 p. 253-256

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抄録
注意欠如・多動性障害(ADHD)は,発達の水準に不相応な不注意・多動・衝動性という3 つの行動的特長を呈する障害である。従来,その病態においては実行機能の障害が示唆されていたが,近年は主に衝動性との関連から報酬系回路の障害も指摘されている。本稿では,ADHD患者において報酬系回路の活動性を検討することの意義について述べ,同分野における最近の脳機能画像研究をまとめると共に,今後の研究の発展性について検討を行う。
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© 2011 日本生物学的精神医学会
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