臨床化学
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高速液体クロマトグラフィ-電気化学検出器によるカテコールアミン代謝物の測定
小島 司院内 隆夫中山 年正
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1992 年 21 巻 2 号 p. 119-126

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抄録
高速液体クロマトグラフィ-電気化学検出器による体液中カテコールアミン代謝物の同時測定法を開発した。血漿と脳脊髄液は過塩素酸除タンパク上清, 尿はリン酸緩衝液で希釈, それぞれ50μl をそのまま注入した。グラジェント溶出を行うことで測定試料の有機溶媒抽出などの煩雑な前処理を不要とした簡便な測定が可能となった。
なお, 試料取り扱い上, 希薄溶液中のカテコールアミン代謝物のなかには酸性室温下では著しく不安定なものがあり, 分析に長時間を要する場合は, 試料の保存に工夫を要した。簡便で精密なカテコールアミン代謝物の測定には、小児神経芽腫のような極端な異常高値例の検索だけにとどまらない広範な臨床的有用性が期待された。
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© 日本臨床化学会
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