臨床化学
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ヨウ化ジメトキシベンゾイルチオコリンは最適の基質か?
関 知次郎宇津野 郁代柴田 偉雄
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1992 年 21 巻 2 号 p. 149-151

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抄録
ヨウ化ジメトキシベンゾイルチオコリン (DMBT) を基質とする血清コリンエステラーゼ (ChE: EC 3.1.1.8) 測定法を用いてジブカイン, フッ化ナトリウムの阻害実験により, 他の基質に比ベてジブカインでの阻害の程度が有意に低かった。強力な阻害剤として知られるテトラインプロピルピロホスホロアミド (TIPA) による阻害の場合は, DMBTを基質とする数%の残存活性が認められた。これらの事実より, DMBT法ではコリンエステラーゼ以外のエステラーゼ活性を測り込んでいる可能性が示唆された。
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© 日本臨床化学会
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