臨床化学
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pH指示薬を用いた自動分析装置のセル内温度モニタリング
吉本 茂中野 幸弘石田 繁則吉田 雅明小倉 克巳中 恵一
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1998 年 27 巻 3 号 p. 146-157

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抄録

pH指示薬を用いたセル内温度のモニタリング法を用いて, 主な自動分析装置の-試薬系および二試薬系での反応セル内の温度モニターを検討したところ, セルの材質による熱の伝導性, 恒温槽の加温方式によりセル内液温の上がり方に差があった。このことにより, 装置によっては, 吸光度の計測の開始点の変更が必要となった。これにより, 本法はセル内温度の安定性のモニタリングに適した方法である事とその有用性が確認できた。特に酵素項目での測定条件の設定に対しては試薬の添加や撹拌後に温度が元の定常状態に復帰していることを確認することが不可欠である。

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