臨床化学
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タンデムMSによる疾患関連分子マーカーの探索
津山 尚宏水野 初原田 隆範西垣 俊太升島 努前田 昌子檜山 英三
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2008 年 37 巻 4 号 p. 410-417

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抄録

神経芽細胞腫は小児の神経組織の腫瘍である。早期発見のための乳幼児マススクリーニングは悪性腫瘍のみを峻別できず休止となっており, 新規マーカーの発見が待望されている。我々はろ紙尿を用いた9種カテコールアミン代謝物の一斉分析系の確立および臨床検体への適用, 新規低分子マーカーの探索を行った。タンデム四重極MSを用いた解析の結果, いずれの分子種の検量線も高い再現性, 直線性を示したことから, 実際の臨床検体を用いて解析を行った。各分子種の量単独では腫瘍のみを同定できなかったが, DOPACとNormetanephrineの量比から腫瘍のみを同定できる可能性が示された。さらに新規マーカー探索のためタンデム(Q-q-TOF)MSにより精密質量分析を行い腫瘍特異的な指標を探索したところ, 増加したもの15ピーク, 減少したもの8ピークの候補が同定できた。今後は症例数を増やし診断の指標としての有効性について検証を行いたい。

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