2024 年 5 巻 2 号 p. 1-12
国土交通省では2020年度から,「都市デジタルツインにより社会に新たな価値をもたらす/地域の課題を解決する」をミッションに,3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化に関するプロジェクト“Project PLATEAU”を進めている.PLATEAUで提供する3D都市モデルのデータは,主に地方自治体が保有する2Dの航空測量成果を活用している.その大きな特徴は,高品質(建物等の物理的な位置や形状のデータとして精度管理),構造化(3D地図としてのLOD定義,属性情報の付与),オープンデータ(標準化したオープンフォーマットの採用)である.「使い勝手の向上」「整備コストの低減」「データ連携性・流通性の向上」等のため,データ整備の高度化・効率化,他ソフトウェアとの連携も図っている.その概要と,ユースケースを含めた令和5年度の取り組みを紹介する.