2026 年 5 巻 1 号 p. 83-91
高度経済成長期に建設された50年以上経過の橋梁が増加しており,ライフサイクルコスト低減のため防食塗料の長期耐久性が求められている.飛来塩分や凍結防止剤の影響で異常腐食した橋梁では,ブラスト処理後も塩分が残存し,塗膜劣化が早期に発生し,期待される耐久性が得られないことが課題である.これを受けて,筆者らはブラスト処理後に残存する塩分の低減を目的とした塩分低減剤を開発した.本論文では,同材料の特徴を述べるとともに,室内試験や屋外の実鋼橋を対象として塩分低減剤の性能を評価した結果を報告する.