抄録
走行時や静止時にタイヤと舗装の接地圧として, 鉛直等分布荷重だけでなく接地面積領域の外周から内向きにせん断応力 (求心荷重) が分布していると考えられている. 本研究では求心荷重を円錐形分布, 鉛直荷重を等分布とし, その解を新しい考え方で誘導している. この解を用いて半無限体と3層構造の解析を行い, 求心荷重が応答結果に及ぼす影響を解明した. 求心荷重によりその外縁に沿って舗装表面に大きな引張応力が発生し, また3層構造の最上層下面の荷重直下においても引張応力が発生することが明らかになった.