土木学会論文集
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和文論文
斜面に連続的に作用する内部界面の理論解の適用性の検討
中山 恵介Jorg IMBERGER
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2005 年 2005 巻 789 号 p. 789_59-789_71

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抄録
シャープに密度が変化する2層システム中におかれた斜面に, 連続的に内部波が作用し砕波した場合, 残差流としての鉛直循環が発生する. その残差流は, 砕波のモデルを用いることなく, 理論解を適用することにより, ある程度再現できることが分かっているが, 砕波による影響は, その再現において考慮されていない. そこで本論文では, 理論解を用いた安定解析, LESモデルに基づく3次元数値モデルによる砕波の再現計算を行い, 砕波の影響を検討した. 理論解を利用した安定解析から, 斜面上で発生した不安定は発達しやすい状態にあることが分かった. さらに, 3次元数値実験により得られた不安定の発生位置が, 理論解により得られたものと一致することが確認された.
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© 2005 公益社団法人 土木学会
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