土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
和文報告
補強鉄筋を有する閉合形状に曲げ加工した重ね継手に関する実験的研究
渡邊 明之石橋 忠良栗栖 基彰西島 和男
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 2005 巻 791 号 p. 791_11-791_18

詳細
抄録

鋼製エレメントを特殊な継手で繋ぎ合わせて地盤中に掘削貫入し, 構造物を構築する新しい交差構造物の構築工法がある. 本論文の対象は, この工法の閉合部の構造である. 既施工のエレメント間を最後に継手で繋ぎ合わせる閉合部は, 施工誤差を吸収でき, 小さいスペースで接合できる構造とするため, 閉合形状に曲げ加工した鉄筋同士の重ね継手の鉄筋コンクリート構造とした. 本論文は, この特殊な重ね継手のうち補強鉄筋を配置した継手を対象とし, コンクリートブロックに支圧力を作用させた場合の耐荷力に関する基礎的な実験, そして, この特殊な重ね継手を有する梁形状の試験体による曲げ試験を行い, この重ね継手の特性および耐力を明らかにした.

著者関連情報
© 2005 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top