土木学会論文集
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技術展望
首都高速道路における長大橋耐震補強の基本方針と入力地震動
小森 和男吉川 博小田桐 直幸木下 琢雄溝口 孝夫藤野 陽三矢部 正明
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2005 年 2005 巻 794 号 p. 794_1-794_19

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抄録
横浜ベイブリッジ, レインボーブリッジ, 鶴見つばさ橋のレベル2地震動に対する耐震性評価と耐震補強構造選定の基本方針とともに, 耐震性評価に用いるレベル2地震動を作成した. レベル2地震動としてプレート境界に発生するM8クラスの地震と, 内陸直下で発生するM7クラスの地震を想定した. プレート境界に発生するM8クラスの地震による強震動は, 1923年関東地震における震源モデルを基本としながら, その破壊の伝搬方向を架橋地点に向かうように設定し, 地震動の周期成分には, 検討対象とする橋梁の主要な固有振動モードの固有周期と同じ周期のものが多く含まれるようにアスペリティサイズとその配置を定めた. 首都圏における内陸直下で発生するM7クラスの地震は, 既往最大規範の考えに基づいて, 1995年兵庫県南部地震で観測された地震動を対象とした.
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© 2005 公益社団法人 土木学会
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