土木学会論文集
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和文報告
水平振動する床上での歩行時水平起振力に関する実験的研究
川崎 俊次中村 俊一勝浦 啓横山 薫
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2005 年 2005 巻 794 号 p. 794_281-794_290

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抄録

歩行者の水平方向起振力特性を把握するため, 被験者を水平振動する加振台上で足踏みさせ, その水平起振力を測定した. 加振振動数は0.75Hzから1.25Hz, 加振振幅は10mmから70mmの範囲とした. 得られた起振力波形は規則的ではあるが, そのパワースペクトルには1.0Hzと3.0Hzの2つの卓越振動数があった. 最大起振力は30N-130Nの範囲にあり, 起振力は加振振幅に比例して大きくなった. 本実験条件下では, 少なくとも体重の8%の水平力が作用すると推定された. 加振台の動きに対して被験者が同調する場合と同調しない場合があり, 被験者の個人差が大きく影響した. 5人の被験者の起振力の位相差にはばらつきがあり, 複数人歩行時の起振力は, 単独歩行時の起振力の単純和の30%から70%と推定された.

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© 2005 公益社団法人 土木学会
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