2005 年 2005 巻 798 号 p. 798_17-798_30
地盤沈下などが曲管を含んだ管路に作用すると, 最大応力はしばしば直管部ではなく曲管部に発生する. そこで曲管に外力が作用したときに発生する断面変形から応力を診断する方法が実用的な方法か否かについて検討した. Roadabaugh-Georgeの理論を応用し, 外径変化量と曲げモーメントの関係を導き, ある扁平量が発生したときの発生応力を推定し, その結果を実験から得られた代表的な3種類の曲管の応力分布と比較した. その結果, ノギスで測ることのできる精度程度の扁平量でも, 実用的には十分な精度で応力推定が可能であることが確かめられた.