土木学会論文集
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塑性理論を應用したる鐵筋コンクリート部材の破壞理論
山田 順治
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1949 年 1949 巻 4 号 p. 105-117

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抄録

本文は, 從來の彈性理論を基としたる鐵筋コンクリート部材の破壞理論より, より合理的であるとされて各研究者に依り實驗研究された塑性理論を應用したる鐵筋コンクリート部材の破壞理論を整理し, その傾向を明らかにし, 結局コンクリートの應力と變形率の關係を基にした塑性破壞理論が最も優れたものであることを例示した。又今迄の塑性破壞理論ではT形梁を取扱つたものは殆んどないが, T形梁に就いては著者は一提案をなし, 實驗結果と極めて良く一致することを示した。尚今日塑性破壞理論の第一の缺點とされてゐるところの塑性理論は ultimate method であつて, working stress method でないと云ふ點に就いても, 之が解決方法を示したものである。

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