電子計算機の助けを借りて行なう解析的航空三角測量の方法は, ここ数年来, 実施の必要が世界的に叫ばれ, また理論面の研究が非常にさかんであったにもかかわらず, なかなか実用化されるに至らなかった。この研究は, その点に着目し, 実用に重点をおいて行なわれたものであるが, 構想としては, 従来の機械法の考えをできるだけとり入れ, 同時に, 基本面にいくつかの新しい考え方を加えて, 実施を容易にすることを目的としたものである。
現在, この研究結果は, 本格的に実際の作業にとり入れられるようになった。解析的航空三角測量を実作業に広く利用できる段階にまで発展しているという事実は, 世界的に非常に顕著な注目すべき実績であると思われるのである。