土木学会論文集
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1961 巻, 72 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 倉田 宗章
    1961 年 1961 巻 72 号 p. 1-8
    発行日: 1961/01/15
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    最近塑性設計の研究がさかんとなり特に英米においては数多くの発表がなされている。しかし概して静荷重を受ける建築構造のごときものを対象としている場合が多いようである。本文では最も用いられる機会の多い対称スパン割をもつ三径間連続ばりにつき最小重量設計を論じ, さらに橋梁荷重のごとく等分布荷重と一つの動き得る集中荷重を受ける場合についての検討を行なったものである。
  • 岩井 重久, 南部 〓一
    1961 年 1961 巻 72 号 p. 9-14
    発行日: 1961/01/15
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    とくに本研究のために考案した室内実験装置(図-1) を用いて, 流水中の溶存酸素平衡に関する実験的研究を行ない, ここで新たに導入した流水中の脱酸素反応恒数Kdおよび再曝気反応恒数Krを用いて, Streeter-Phelps式を補正した。ついで, Kd, Krとそれの規制要素との関係について検討を行ない, KdおよびKrは従来無視されていた有機性汚染物質の負荷量に強く影響され, また, 強汚染河川を対象として溶存酸素平衡を解析する場合には, Streeter-Phelps式を採用すると, 危険側の結果がえられることを明らかにした。
  • 小林 一輔
    1961 年 1961 巻 72 号 p. 15-22
    発行日: 1961/01/15
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    本文は高炉セメントを用いたコンクリートが, (1) 連続乾燥された場合の容積変化, 重量変化率, 動弾性係数, (2) 乾燥および湿潤のくり返し作用を受けた場合の容積変化, 重量変化率, 動弾性係数について普通ボルトランドセメントを用いたコンクリートと比較実験を行なった結果について述べたものである。
    用いた高炉セメントは高水津高炉セメント (水津混和率65%) および低水滓高炉セメント (水津混和率45%) で, 実験の結果からつぎのことが結論できる。
    (1) 高炉系セメントを用いたコンクリートの乾燥収縮は水セメント比, 養生期間, 空気連行のいかんを問わず大体においてボルトランドセメントを用いた場合と変らない。
    (2) 高炉系セメントを用いたコンクリートは水中養生期間中の膨張が普通ボルトランドセメントを用いた場合よりもいちじるしい。
    (3) 乾燥および湿潤のくり返し変化を受けた場合の容積変化および重量変化率の変化の模様はセメントによって顕著な差異が認められないが, 動弾性係数の変化については, 高炉系セメントを用いた場合と普通ボルトランドセメントを用いた場合では明らかに異なった傾向が認められる。
  • 君島 博次
    1961 年 1961 巻 72 号 p. 23-30
    発行日: 1961/01/15
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    ダムのような巨大な構造物の信頼性ある安全管理, 施工管理, 将来の設計資料の収集には, 計測器により示された実態について科学的な判断を下して実施することが有力な手段である。それには材料の力学的諸性質, 特にマスコンクリートのクリープの研究が重要となってくる。本研究では熱的と湿度的にマス養生状態に保った各種寸法の供試体のクリープ試験を, 特に創作した加圧装置により行ない, 各種寸法の供試体相互のクリープの相関関係を求め, もって以後の標準供試体のクリープをマスコンクリートに補正し, 種々のダムの実測ひずみの解析に適用し, この方法の妥当性を確認した。ついで従来の弾性理論による計算では推定がむずかしかった若干の変形・応力の実態を諸計器による実測結果から報告したものである。
  • 丸安 隆和, 上谷 良吉, 遠藤 義幸
    1961 年 1961 巻 72 号 p. 31-39
    発行日: 1961/01/15
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    電子計算機の助けを借りて行なう解析的航空三角測量の方法は, ここ数年来, 実施の必要が世界的に叫ばれ, また理論面の研究が非常にさかんであったにもかかわらず, なかなか実用化されるに至らなかった。この研究は, その点に着目し, 実用に重点をおいて行なわれたものであるが, 構想としては, 従来の機械法の考えをできるだけとり入れ, 同時に, 基本面にいくつかの新しい考え方を加えて, 実施を容易にすることを目的としたものである。
    現在, この研究結果は, 本格的に実際の作業にとり入れられるようになった。解析的航空三角測量を実作業に広く利用できる段階にまで発展しているという事実は, 世界的に非常に顕著な注目すべき実績であると思われるのである。
  • 島田 静雄, 後藤 尚男, 山本 稔
    1961 年 1961 巻 72 号 p. 40-41
    発行日: 1961/01/15
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
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