土木学会論文集
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衝撃引張荷重によるコンクリートの挙動
畑野 正
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1961 年 1961 巻 73 号 p. 28-34

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抄録

コンクリートおよびモルタルの供試体に一行程の衝撃的引張荷重を加え, 通常の静的引張試験と比較して, その動的挙動を明らかにしようとした。この結果破壊強度の逆数値と破壊時間の対数値との問に直線関係が成立し, 破壊時間の小なるほど強度は増大し, 破壊強度のときのひずみ, すなわち伸び能力は破壊時間に関係なく一定となり, また弾性率の逆数値が破壊時間の対数値と直線関係にあって, 破壊時問の小なるほど弾性率の増大することなどが明らかになった。これらの結果を川いて, Kelvin模型にバネの直結した三要素模型としての弾性係数, 粘性係数を求め, その動的挙動の説明を試みたが動的圧縮の場合にきわめて類似した結果を得た.

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