抄録
大規模ライフラインの地震時における信頼性を解析するためのアルゴリズムの開発とその高速化に関する研究を行った. まず, 構成要素数の2乗のオーダーでネットワークの損傷状態の場合分けが可能なアルゴリズムを提案し, ベクトル計算機で処理可能なプログラムを開発した. さらに, 選点法と名付けた近似解法を用い, 汎用計算機を用いる場合でも, ベクトル化プログラムよりも高速で地震時の信頼性を計算できるプログラムを構築した. 解析プログラムの有要性を検証するために, 構成要素数が約3500と2万のガス管網の地震時信頼性解析を実施した.