1993 年 1993 巻 467 号 p. 93-102
著者の一人による乱流理論をもとに, 遷移域を含めた全ての flow regime に適用可能な波・流れ共存場での摩擦係数および位相差の算定式を得た. さらに, これらの式をもとに, 任意の交差角を有する波・流れ共存場における勇断力値・作用方向の位相変化を求める手法を導いた. これらの式は完全に陽形式の式であり, flow regime の判定や繰り返し計算を必要としないので, 任意の水理条件・底質条件下での底面勇断応力を容易に算定することが出来る.