土木学会論文集
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渋滞ネットワークにおける動的利用者均衡配分
1起点・多終点および多起点・1終点ODペアの場合
赤松 隆桑原 雅夫
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1994 年 1994 巻 488 号 p. 21-30

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抄録
本論文は, 時刻別OD交通量を所与とした1起点・多終点 (および多起点・1終点) の一般ネットワークにおける動的な利用者均衡配分モデルを提案する. このモデルは, FIFO条件を満たし, 任意の複数リンクでの過飽和状態を明示的に表現できる点に特徴がある. 動的利用者均衡状態では, 起点出発順序と終点到着順序の同一性が保たれる. この基本特性から, 動的均衡配分モデルは出発時刻別に分解でき, 分解された各問題は不動点問題となることが示される. さらに, その不動点問題の解析により均衡解の存在と一意性が考察される. 最後に, 経路の列挙を必要としない均衡解の計算法が提案される.
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