1994 年 1994 巻 504 号 p. 107-115
泥水シールド工法からの発生土には, 砂, 礫, 余剰泥水, および脱水ケーキの4種類がある. これらは全て含水比が高く泥分を多く含んでいるため, 処分にあたっては受入地の確保が難しく, また再処理が必要な場合が多いなどの問題を含んでいる. 建設残土の発生量抑制と有効利用の観点から, これらの発生物を現在コンクリート材で構築されているシールドトンネルの軌道支持材 (インバートと略称) に使用するための, 基礎的試験と試験施工の結果, 実用の可能性を確認した.