土木学会論文集
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高密度アレー観測記録に基づく地震動の空間相関モデル
中村 博一山崎 文雄
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1995 年 1995 巻 519 号 p. 185-197

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抄録

本研究では千葉アレーで観測された12の地震記録を用い, 比較的狭い数百メートル四方の地表面 (地下-1m) を対象にして地震動の空間的な相関を表すコヒーレンス関数を解析し, そのモデル化を試みた. 自由地盤表面におけるコヒーレンス関数のモデル化に当り, まず固定した振動数に対するモデルのパラメータの傾向を調べた. その結果および既往の研究を参考にして, 新たなコヒーレンス関数のモデルを提案した. さらに回帰分析により得られたモデルパラメータの値に関しては, 各地震記録および各振動方向成分に対するそれらの地震ごとの変動について検討するとともに, 本提案モデルから得られる振動数依存の相関面積についても同様に考察した. 最後に, 台湾・羅東の地震記録を解析し, 千葉アレーの記録によるものと比較した.

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