土木学会論文集
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多時点集計型交通需要予測モデルの開発
杉恵 頼寧張 峻屹藤原 章正
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1995 年 1995 巻 524 号 p. 93-104

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抄録
今まで多時点集計交通データ, 特に長期の多時点集計交通データに関する研究が少なかった. 我々は広島都市圏で行われた3回のパーソントリップデータを利用して, 発生・集中, 分布交通需要モデルを中心に, ゾーン (ペア) の異質性と誤差項の一次系列相関を取り入れた固定効果の予測モデルの有効性を既に実証した. しかし, 異質性パラメータの解釈や事前推定の一次系列相関係数の一致推定量の違いがパラメータ推定に与える影響, 異質性パラメータに関する仮説の違いによる推定方法の検討やその予測精度の評価など, いくつかの問題点も浮かんできている. 本研究ではこれらの問題点を検討し, さらに, 交通機関分担モデルを検討対象に加えて, 異質性と系列相関を考慮した交通需要予測モデルの有効性を明らかにする.
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