土木学会論文集
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1995 巻, 524 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 佐々木 公明
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 1-9
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
  • 高橋 宏直, 山本 幸司
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 11-21
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究では, 一定の陸域と水域からなる港湾としての空間 (港湾空間) における, 物流, 産業, 生活等の諸機能およびこの空間において形成されている資本等からなる空間特性を表す要素に対して定量的な分析を行い, その予測を可能とする港湾空間特性モデルを提案する. さらに, 名古屋港を事例として, 具体的な港湾空間特性モデルの構築を行い, モデルの妥当性を明らかにするとともに名古屋港の今後の整備課題について考察する.
  • 森 康男, 西村 尚己, 佐藤 久嘉, 田中 聖人
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 23-35
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    最近, 高速道路の景観設計が盛んに行われているが, それらの成果が高速道路の一般利用者や沿道に住む人々にどう評価されているかは十分に調査されていない. 本論文では, 外部景観を構成する代表的な構造物を景観評価対象として取り上げ, それらに対する計量心理学的調査を行い, 沿道の人々の評価傾向を分析し, 技術者のそれと比較し, 一般の人々の求めている景観設計の方向を考察する.
  • 山中 英生, 青山 吉隆, 多田 恭章, 永峰 崇二
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 37-48
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究は, 郊外幹線街路沿道の独立広告物のうち, 特に田園地域に掲出される野立広告物に対する規制に関して, 受認限度の視点から規制水準を分析することを目的としている. 具体的には, 各県の条例における規制方法を概観する一方で, 徳島市周辺の独立広告物掲出実態を把握して現状の規制方法の問題点を把握している. また, CGアニメーションを用いた実験によって, 視野内の広告物総量規制という観点から, 野立広告物の掲出量に対する心理的受認限度の分析を行い, その結果, 広告面積と広告物高さや設置間隔等, 屋外広告物条例における形態規制からみた受認限度のレベルを明らかにしている.
  • 石黒 一彦, 稲村 肇, 徳永 幸之, Leah Lydia Mendoza
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 49-57
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    貿易不均衡を是正するための特定経済開発や産業構造の高度化のために多国間の相互依存関係を分析することは重要である. 本研究ではアジア国際産業連関表を用いてAPEC4ヵ国間の産業と貿易の相互依存関係をFSM法を用いて分析を行い, 貿易不均衡を是正するための政策の検討を行った. 多国間においては産業部門間, 貿易品目間に大きな格差が存在するため, 評価指標の選定, 構造化のためのしきい値の選定は特に工夫を行った. 本研究の結果, 日本, 米国, 韓国, フィリピン各国の, また各国相互間の産業構造・貿易構造が明らかになると共に, 各国で育成すべき産業が明らかとなった.
  • 谷口 守, 荒木 俊輔
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 59-67
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    高速交通網や情報基盤の整備が進んだ今日では, 地域を隔てる物理的障壁の持つ意味は小さくなり, その境界は不明瞭になりつつある (ボーダーレス化の進展). この結果, このような「物理的条件に基づく地域」差よりも, 各地点がどの地域に属すると認識されているかという「認識」差の方が地域計画上重要な意味を持つようになってきた. 本研究では, このような「認識に基づく地域」を定義し, その範囲を設定する方法を提案する. その際, 指標として実際の各地点における「地名」情報を用い, 地域名選択確率という概念を導入する. また, 本研究で提案した地域設定法を実際に茨城県南部地方に適用し, その実用性を検討するとともに, 社会資本整備をはじめとする地域整備が地域認識に及ぼす影響について検討する.
  • 大口 敬
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 69-78
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    近年, 都市間高速道路本線上のサグをボトルネックとして, しばしば長時間, 長い渋滞車列を形成する大渋滞が発生している. しかし全てのサグがボトルネックとなるわけではない. 本研究では, 渋滞を起こすサグと起こさないサグの比較を行い, 渋滞発生の条件を見出すことを目的とする. サグにおける渋滞現象は多数の運転者の運転挙動に起因して生じる. そこでまず運転者に影響を与えると思われる道路線形, 道路構造及び交通条件などの各種要因を洗い出す. 特に運転者から見た道路形状の視認性について検討する. これにもとづきサグにおける渋滞発生の条件を体系化する. 最後にサグにおける渋滞発生を抑制する方策について検討する.
  • Robustness 分析手法の提案
    岡田 憲夫, 谷本 圭志, 荒添 正棋
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 79-92
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    長崎市のような斜面都市においては, 都市開発と防災の間に生じるコンフリクトの解消・調整が, 社会基盤整備の実施にとって重要な課題となる. コンフリクト問題を数理的に解析する方法としてメタゲーム理論におけるコンフリクト解析法がある. 本論文では, 都市開発・防災のコンフリクト問題を分析する上で, 相手主体の選好性の認知に際して不確実性が伴う場面に着目する. その上で, コンフリクトの分析者が均衡解として予測または想定した特定の発生事象が相手主体の選好性についての認知が不完全でも保証される選好条件を導出する. すなわち, Robustness 分析手法を開発し, 長崎市の都市開発・防災コンフリクトの事例に適用してその有効性を実証する.
  • 杉恵 頼寧, 張 峻屹, 藤原 章正
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 93-104
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    今まで多時点集計交通データ, 特に長期の多時点集計交通データに関する研究が少なかった. 我々は広島都市圏で行われた3回のパーソントリップデータを利用して, 発生・集中, 分布交通需要モデルを中心に, ゾーン (ペア) の異質性と誤差項の一次系列相関を取り入れた固定効果の予測モデルの有効性を既に実証した. しかし, 異質性パラメータの解釈や事前推定の一次系列相関係数の一致推定量の違いがパラメータ推定に与える影響, 異質性パラメータに関する仮説の違いによる推定方法の検討やその予測精度の評価など, いくつかの問題点も浮かんできている. 本研究ではこれらの問題点を検討し, さらに, 交通機関分担モデルを検討対象に加えて, 異質性と系列相関を考慮した交通需要予測モデルの有効性を明らかにする.
  • 岡田 憲夫, 谷本 圭志
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 105-119
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    多目的ダム事業は複数の目的から成る共同事業であるため, 共同事業費をいかに割り振るかという「費用割り振り問題」を調整する必要がある. 現在我が国において用いられている方法は, 分離費用身替り妥当支出法という慣用的な方法である. 慣用法は実用性に長所がある反面, 得られた解の理論的意味づけが不明確であるとの短所を有する. 一方近年の多目的ダム事業では, 社会的要請の変化に対して新たな展開を求められている. 本研究ではこのような新たな展開に対して, 慣用的な費用割り振り法がどこまで斉合性をもって適用可能かについての客観的基準の提案を試みる. その際, 協力ゲーム理論における費用割り振り法と慣用法との解の一致性に着目し, 新たな一致性の特定を行った.
  • 渡辺 晴彦, 張 昇平, 岡田 憲夫
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 121-130
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    渇水対策の一つとして下水高度処理水などの都市排水の循環利用が期待されている. 都市排水の循環利用は都市の水利用システムの中に再利用する水量をストックすることにより, 水供給システムの安定性は向上すると推察される. 本研究では, 都市排水の循環利用による水供給システムの安定性の変化を定量的に評価するためのモデルを提案し, その有効性を検証するとともに, 本モデルを用いて水供給システムの安定性に影響を及ぼす要因や水の安定供給にとっての望ましい循環利用レベルについて分析を行った.
  • 清田 勝, 角 知憲, 大枝 良直, 田中 孝典
    1995 年 1995 巻 524 号 p. 131-134
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本ノートは, 歩行者・自転車と自動車の分離がなされていない住区内細街路において, すれ違う自動車から自転車搭乗者が感じる危険を定量的に評価し, 自動車と自転車・歩行者の分離や, 自動車の通行規制の必要性を検討するための手がかりを得ることを目的に, 自動車と自転車の相対的な運動・位置を原因とする自転車利用者の自動車回避行動を観測し, 回避行動の発現予測モデルを作成したものである. 本ノートでは, 危険の認識のレベルに回避行動を引き起こす閾値が存在することを仮定し, この閾値と与えられた危険のレベルを人が比較・弁別するものとみなすモデルを作成した. 本モデルは, 車種ごとに対向する自動車の速度と自転車・自動車の間隔の関数として回避行動発現率を与えるものである.
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