1995 年 1995 巻 525 号 p. 227-235
本論文では, 動的サブストラクチャー法による地盤-埋設構造物系の動的相互作用解析を振動数領域において論じた. まず, 表面分布加振による Lamb の解を利用して半無限層状の放射波動に対する遠地盤インピーダンスを効率的に安定して評価できる, また併せて有効入力動も計算できる手法を開発し, これを不規則領域の有限要素法へ導入するハイブリッド解析を提案している. 例題解析は, 一様/層状地盤内の双設シールド・トンネルを対象とし, その横断面方向の挙動の把握を地盤の層状性, 入射波の種別, 入射角, 構造物の建設位置をパラメータとして行なった.