応用一般均衡分析を基礎にした地域間交易モデルに関する研究
1996 年 1996 巻 530 号 p. 31-40
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1996 年 1996 巻 530 号 p. 31-40
本研究の目的は, 地域間交易量を予測するため, CGE (Computable General Equilibrium) の1つの重要な応用例である Shoven & Whalley の世界交易モデルを地域間交易モデル (SCGE: Spatial Computable General Equilibrium) として再構築し, その計算手法を検討することにある. ここで扱う均衡体系は, 実証的な分析を念頭においたその模型である. また, システムを簡単にするため, 政府部門と輸出入部門は取り扱っていない. その代わり運輸部門を取り込んでいる. 無論, CGEの1つの主要な目的である課税効果をみるためには, 政府部門を導入する必要があることはいうまでもないが, 本研究ではあくまでプロトタイプを示すことが大きな目的の1つであり, 簡略化されたモデルの紹介に止めている.
