1996 年 1996 巻 532 号 p. 173-181
高強度コンクリートを志向したコンクリートのクリープの予測のための新しい粘弾性モデルを提案した. このモデルは, 遅れ弾性ひずみとフローひずみの中に, セメントの水和の増進によるコンクリートの物性の変化を考慮したところに特徴がある. 本モデルを用いてクリープ関数を計算した結果, CEB-FIPモデルおよびACIモデルと良い対応を示し, 提案したモデルが両モデルに含まれていない高強度コンクリートのクリープについて予測できる可能性が示された.