土木学会論文集
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水位低下を伴うドレーンによる液状化対策の研究
上原 精治三上 博山口 隆史村田 秀一兵動 正幸
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1996 年 1996 巻 535 号 p. 155-164

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抄録
本研究で取り上げた液状化対策工法は, 地震時に砂地盤中に打設したドレーン内の水位を一時的に低下させて過剰間隙水圧の消散を促進するものであり, 地盤内に下向きの浸透圧を発生させることにより有効応力を増加させ, 液状化強度も併せて増加させることを目指している.
本報では, ゆる詰めの砂地盤に設置したドレーンの排水条件を変えた土槽実験について示した. 円筒土槽を用いた単独井の実験では, ドレーンの排水条件を種々変えることにより, 水位低下を伴うドレーンの液状化対策工法の有効性を確認した. また, 矩形土槽を用いた二次元モデルの実験ではドレーンの設置間隔の影響を確認した. さらに, 両実験から下向き浸透圧による二次液状化の抑止効果を検証した.
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