1996 年 1996 巻 543 号 p. 91-105
本研究は, 巨礫や落石によるコンクリート構造物への衝突局部現象を解明するため, まず新しく考案した振り子式衝突局部実験装置を用いて, コンクリート供試体に対して衝突局部実験を行い, 衝突局部での損失エネルギーを測定した. 次に, 衝突局部におけるモデル化として局部ばねとダッシュポットおよびダミー質量を含めた3種類のレオロジーモデルを提案し, 衝突局部実験の結果と比較検討を行うとともに, さらに, 本解析モデルを用いてコンクリート製砂防ダム袖部への衝撃模型実験をシミュレートしたものである.