1996 年 1996 巻 544 号 p. 11-20
都市の熱環境の悪化には, 地表面がアスファルト舗装やコンクリート舗装によって被覆されることによる蒸発潜熱量の減少や熱容量の増加が一因となっている. 本研究は, 熱環境の悪化を防ぐ舗装として, 地表面からの蒸発散作用を持ち, 地表面温度を低減させる機能を有する舗装の開発を目的としたものである. 3種類の一般的な舗装と提案する舗装のモデル舗装を屋外に施工し, 地表面温度, 地中温度等の測定を行い, 地表面温度低減効果の確認および各舗装間の熱特性の違いについて比較検討を行った.