土木学会論文集
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鉄筋コンクリート構造物の地震時高周波数挙動について
大津 政康
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1996 年 1996 巻 544 号 p. 277-280

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抄録

阪神・淡路大震災の災害報告により, 鉄筋コンクリート (RC) 構造物, 特に, 橋脚の破壊様式が問題となっている. この原因究明にむけて様々な研究が進められているが, 本研究ではこれまでに実施した (RC) 梁の衝撃試験の結果に基づいて, RC柱の横荷重に対する高周波数挙動の考察を試みたものである. 次元解析により, 無次元パラメータの実用性を境界要素法のモデル解析により確認した. そして, 実在構造物の場合に横振動による共振周波数は10Hz以上となることが認められた. さらに, 応力解析により, 高周波数応答時の曲げ振動による剥離ひびわれの発生と高せん断応力領域の発生の可能性を明かにした.

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