土木学会論文集
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階層化意思決定法を導入した土地分級評価アルゴリズムの構築
大林 成行小島 尚人
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1996 年 1996 巻 546 号 p. 169-179

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抄録
本研究は, 筆者が開発した土地分級評価モデル (潜在因子モデル) への階層化意思決定法 (AHP) 導入の考え方を整理するとともに, 新たな分級評価アルゴリズムを構築したものである. 従来の潜在因子モデルでは, 各種地理情報だけでなく衛星マルチスペクトルデータを融合利用して土地分級評価図を作成できる. 本研究では, 潜在因子モデルで作成される複数の分級評価図をAHPを導入した場合の評価基準として使用した上で, 開発指向側および保全指向側といった2種類の土地利用構想図を定義し, 作成する方法を提案した. さらに, これらの構想図から開発側と保全側の両者の意向を考慮した「相互調整図」を提案している. この相互調整図は「整備・開発または保全の方向性」を示す計画合意形成, 意思決定を支援していく上で有用となることを示している.
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