土木学会論文集
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砂質地盤における泥水式シールドの適正泥水性状に関する研究
森 仁司栗原 和夫柴田 英明森 麟
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1996 年 1996 巻 554 号 p. 129-138

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抄録
砂質地盤における泥水式シールドの必要泥水性状は, シールド掘進に伴う切羽地盤の過剰間隙水圧の発生量を小さくすることである. これにより, 切羽安定に必要な有効泥水圧を確保し, 逸泥量を少なくして地下水汚染を防止することができる. そこで, 本論文では, 現行の泥水管理項目およびその管理基準値の過剰間隙水圧抑制に対する有効性の有無を検討した. つぎに, 地盤の間隙径と泥水の粒子径との関係を表すグラウタビリティー比 (GR値) を用いて, 対象地盤に対して過剰間隙水圧の発生量が小さくできる泥水性状のあり方について調査したものである. その結果, 対象地盤に対して最も適正な泥水性状は, GR値14~16, 泥水比重1.20, ファンネル粘性25~30秒と定めることができた.
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© 社団法人 土木学会
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