東京都水道局金町浄水管理事務所における活性炭ろ過筒の逆洗の最適条件を決定するために, 基礎実験を行った. 活性炭の逆洗は, 空気洗浄と水洗浄とを連続して行う. 実験により, ろ過筒の活性炭層の損失水頭は表層~50cmまでがほぼ全損失水頭に相当することがわかった. したがって, この層を重点的に空気洗浄することとした. モデル実験の結果, 洗浄時の水位, 時間及び同時注入する空気量の最適値が求められた. さらに, 水洗浄の最適水量は逆洗速度と時間の積がほぼ一定であることが確認され, その量は空気洗浄で使用した水量の約5倍となった. また, 最適条件によれば, 従来と比べ, 時間で70%の短縮, 水量でも70%もの節減が期待されることになる.