土木学会論文集
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走行荷重を受ける軌道振動系の連成解析
古田 勝阿部 和久
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1998 年 1998 巻 583 号 p. 61-70

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抄録

地下鉄の軌道に用いられる防振まくらぎなどの低バネ係数軌道の振動特性を数値解析により予測・把握することを目的に, 台車・軌道系の非線形振動を直接モデル化し得る解析手法の構成を試みた. 具体的方法は, 走行荷重下でのレールの振動系と質点系でモデル化した車輪やまくらぎの振動系を時間域積分表現式で定式化を行い, 振動系の数値解の安定性と精度とを向上させるため, 質点系とレールとの間に作用する接触力を時間域で離散化した. さらに, 各系における接触力が適合するように質点系の時間積分スキームを積分方程式に基づき構成しか. 解析例として, 防振まくらぎ軌道の軌道パッドと防振パッドのバネを線形とした場合と, 圧縮変形試験から得られた非線形特性を反映させた場合での解析を行い, 軌道各部の振動の差違について比較検討した.

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